本屋大賞を取った小説の映画化です。
一人の青年が、調律師として成長する様を、静かに優しく描いています。
全編を通して、とっても静かで、音も映像も美しい映画でした。あまりに静かなので、お菓子を食べるのを遠慮してしまうくらいに、静かな映画でした。
決して派手な内容ではありませんが、子どもたちにも是非、観てほしい作品だと思いました。
以前にある生徒が、レッスンの終わりに、グランドピアノを指さして「これはどこでスイッチを切るの?」と聞いてきたことがあります。お家では練習が終わると電子ピアノのスイッチを切っているのでしょうね。
決しておかしな質問ではないと思います。
もしかしたら、「調律」という言葉を知らない子どもが多くいるかもしれませんね。
調律師さんの存在を知る、またその有り難さを感じるにも良い作品だと思いました。