発表会前、子どもたちのレッスンをしていて・・・
ああだこうだと、横でぎゃあぎゃあとうるさい私。
その横で・・・
・イライラを隠しきれない人
・うまく出来なくて泣いてしまう人
・曲想に興味がなく、淡々と弾く人
本番を控えたレッスンは、教える側も教わる側も、どちらも楽ではありません。根比べのようです。
「この子は曲の仕上げを、このレベルまで求めているのだろうか?」
「すらすら弾けて、暗譜ができたらOK!」
そう思ってしまっているのでは??と不安になることがよくありました。
「頑張る」とか「一生懸命」とかいう言葉の響きが、今時の子どもにミスマッチな気もして。
「この頑張りは、自分のエゴ?虚栄心?」
「本当に子どものためになっている…?」
と心折れそうになりながら、発表会前はレッスンを頑張っていました。
そんな時に、受験でしばらくピアノをお休みするある生徒との何気ない会話に勇気をもらいました。
生徒;「来月から塾が毎日になるねん」
私;「たいへんやなぁ」
生徒;「今から偏差値も上げなアカンねん」
私;「〇〇ちゃんなら、頑張れる気がするけど?」
生徒;「実は私もそう思う。だって私これまで、ピアノの発表会でもコンクールでも、最後はめっちゃ頑張ったもん。だから受験勉強も頑張れると思う」
私;「うんうん!」
悩んでいた私にとって、とてもタイムリーというか、生徒との何気ない会話に勇気をもらった気がしました。
Nちゃん、ありがとう♡
与えられた本番に向けて頑張る、やれる事はすべてやる。
その結果、上手く行くこともあるでしょうし、もちろん行かないこともあるでしょう。
でもそういう積み重ねが、人生のここ一番の勝負の時に、自分を支えてくれる自信となるはずです。
一生懸命頑張れば、その結果は本気で嬉しいですし、本気で悔しいです。適当にやれば、得るものもそれなりです。
前者を取るか、後者を取るか・・・
後者の方が楽に生きられるかもしれませんね。
でもやっぱり私は、お預かりしている生徒さん達に、幼いうちから「適当にやる」ということを覚えてほしくはないです。
なので、これからも愛情を持って優しく厳しくレッスンしていきたいなと思うわけです。今の子どもたちにとって、私のようなタイプは暑苦しい先生かもしれませんが
そんなこんなで、とりあえず発表会はみんな大きなトラブルなく無事に演奏できたと思います
秋にはコンクールを控えた生徒もいます。12月にはクリスマス会が待っています♪
また子ども達との根比べが始まります。
負けないぞ