「合格してから帰る」
こう楽譜に書いて帰すことが、よくあります。
これは翌週のレッスンで、宿題の曲が合格にならないと、家に帰れないという意味です。
今日のレッスンで。
「合格してから帰る。」と書いてあるのに、仕上りが今一つなFちゃん(小4)。
私「今から練習して、この曲が合格してから帰ってね。」
Fちゃん「えー!無理!!」
私「この後、YちゃんとTさんがレッスンに来るけど、Fちゃんは電子ピアノで練習ね。」
Fちゃん「この曲難しいのに…。」と涙声。
私「レッスンが終わったら、先生はご飯食べたりお風呂入ったりするけど、合格になるまでFちゃんはずっとここで練習ね。」
(私、ほんまにこわいですね)
さあ、ここからFちゃんの猛練習の始まりです。
追い込まれた時の集中力には、毎度の事ながら驚かされます。ものの10分、15分でそれなりに仕上がるのです。
「なんでこれを家でやって来ないの?」と私
お迎えに来られたFちゃんママに、「ちょっと泣いてはったかもしれません(^^;)」と今日のレッスン内容を報告。
「泣いてないし!泣きそうになったけど。」と笑顔のFちゃん頑張った後は、気持ちが良いものです
今日はたまたまFちゃんでしたが、このようなことは当教室では日常茶飯事です。いつも優しい先生でいたいのですが、子どもたち相手だと、そうは行きません。ほめたり叱ったり、今日のように脅してみたり。子どもたちの様子を注意深く観察しながら、優しい先生、厳しい先生を使い分けています