日々の練習が雑!
という話の続きです。
子どもたちは、いずれ気が付きます。
雑な練習ばかりしていると、指が言うことを聞いてくれない…ということに。
その事に気が付きつつあるK君(小5男児)の話です。
K君はピアノをレッスンを開始したのが小学3年生と、比較的遅いスタートだったのですが、根が真面目で素直、そして努力家。ピアノステップやコンクールなど、積極的にステージ経験を積んで、最近めきめき腕をあげています。
今度のミニコンサート(発表会)で弾く曲について、最近はレッスンでよく相談してきます。
K君:「ここは、こんな風に速く弾きたいのに、指がもつれるねん」
私:「2の指が我慢できずに3の指に雪崩こんでるよね」
K君:「2の指がアカンの?」
私:「そうよ。こういう練習しないとね」
私と一緒に5分程、部分練習をやってみて、それが改善されていることを実感すると・・・
K君:「これ、家でもやるわ!何回ずつやったらいい?」
私:「じゃあ、毎日20回ずつね」
K君:「うーん、もうちょっと減らして」
私:「じゃあ、15回ずつ」
K君:「わかった!やる!!」
他にも。
生徒:「ここ、こんな軽い弾き方で合ってる?」
私:「それでいいけど、ちょっと音が重たいよね」
K君:「そう思ってた!どうしたらいいの?」
私:「もっと指先の当たる面積を少なくして、手首でジャンプしてみる?」
K君:「わかった!」
これはほんの一例ですが、上達するのに必要なとても大切なプロセスだと思います。こういう経験を重ねることによって、楽しく演奏するためには、テクニックが必要であること。ではテクニックを身に付ける為には、どういう練習をしなければいけないか?ということが、分かってくるのです。
K君のように、まずは「こう弾きたい!」
そう子ども自身に思ってもらうこと。
それが結局は近道なのかなぁ?と私は考えるのですが、どうでしょう??
「こう弾きたい!」
より先に、「こう弾くのよ!」と、レッスンでも毎日のお家の練習でも言われ続けたら、やはり自主性は育ちにくいように感じます。
長くなりましたが、子どもたちはいつか、雑な練習から自ら卒業する日が来ますので、そう信じて日々の練習を見守ってあげてほしいと思います。ピアノの練習のことで、何か困ったことがあれば、いつでもご相談くださいね♪
ではまたレッスンで(^^)/