なかなか興味深い内容でした。
かなりピアノ業界寄りに書かれた本だとは思いますが、保護者の方には読んでいただきたい一冊です。教室の本棚に入れておきますね。
読んでいて、個人的にドキッとしたのは・・・
「個人教室はさまざまで、まさに玉石混淆だということ」(中略)「一生の師となる素晴らしい先生がいる一方、残念ながらあまりうまく教えられない先生もいるのが実情です」というくだり。
日々レッスンしていて、生徒さんが音楽好きになるか、また美しい音楽を奏でられるかは、指導者の力量によるところがとても大きいと、常々感じています。自分の指導が玉石の石ころとなってしまわないよう、引き続き、指導法や自分の演奏の学びを怠らないようにしよう!と気持ちを新たにしました。
以下、音楽之友社より
ピアノを習わないと大損!!―――幼児期からピアノや音楽を習うと「音感・リズム感がつく」、「感性を育む」、そして「脳にいい」という効果はよく知られていますが、じつは、それだけではありません。AIネイティブの子どもたちに、“生きる力”を授ける最強の習い事ともいえる「ピアノ」を習うメリットを、改めて各方面に取材・調査。豊富なデータをもとに検証し、教室の探し方、習い方のコツなどとともに紹介する。
また、大人気YouTuberピアニスト、Cateen(かてぃん)こと角野隼斗さんと、母親である角野美智子先生の親子インタビューや、公立小学校の校長・教諭らの本音トーク座談会なども実施。ピアノを習っている子と習っていない子には、明らかな違いがあった!
プロローグ
《Part1 ピアノを習うメリット》
第1章 習わなければ大損! すでに進学校は音楽を重視
ピアノを学ばないリスク
幼少期でなければ伸びない力
学校教育の中での音楽教育
【座談会】ピアノ学習と最近の子どもたちの気になる傾向~小学校の現場から
子どもたちの不器用化が進んでいた
音楽を重視する私立進学校
ピアノを中断しない子の方が有名中学・高校へ!?
第2章 「ピアノは脳にいい」は本当か?
脳の「能力」
ピアノを習うと脳細胞が増える?
音楽がIQ(知能指数)を高くする
楽器演奏が英語と理数系科目の成績を上げる
音楽で文章の読解力が身に付く
音に関する情報処理能力を高める
楽器練習は集中力を高める
音楽教育と視覚的・空間的推論能力
音楽教育と記憶力など他のスキル・能力
結論として、ピアノは脳にいい?
【インタビュー】 ピアノ=楽しいこと~角野隼斗・美智子さん親子に聞く
第3章 ピアノは子どもの「非認知能力」を鍛える
「認知能力」、「非認知能力」とは
「非認知能力」≒「社会人基礎力」
なぜピアノは「非認知能力」を高めるのか?
うまく活用すれば「認知能力」も!
音楽は教科横断的な学習に最適!
さらなる音楽の潜在力
◎コラム 発達障がいやコミュニケーションに課題のあるお子さんへの対応
第4章 ピアノは“生きる力”を育む
一流人になるための「非認知能力」とは?
真摯さ
「メタ非認知能力」≒「マネジメント力」
「マネジメント力」の源泉は、孤独を味方にする力
◎コラム 楽器や歌の中で、ピアノが一番?
《Part2 ピアノを人生に活かすために》
第5章 子どもに合った教室の探し方
教室選びで大切なこと
0~2歳児
3歳児~就学前
小学生以降
どこの教室で習えばいい?
タイプ別音楽教室のご紹介
全国展開している大手音楽教室
地域密着型の音楽教室
個人の音楽教室
◎コラム 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
第6章 電子ピアノやオンラインレッスンでもいいですか?
音大やプロを目指すわけでなければ…
広がる電子ピアノの活用
電子ピアノとキーボード
電子ピアノってこんなにすごい!
電子ピアノで練習する際に気を付ける点
楽器選びのポイント
◎コラム オンラインレッスンも進化
第7章 人生は、ピアノとともに!
小学生高学年から高校生くらいまで
大学時代
音楽好きの大学卒業後
ピアノの学びが、30代以降の人生の選択肢を広げる!
小中学生でピアノをやめてしまったら?
ピアノを習って輝いている人々
◎コラム 人生100年時代を見据えた教育のゴールとは?
第8章 ピアノを習う上で気を付けること
子どもがピアノを習う際に親が気を付けるべき5カ条
◎コラム コロナ禍でわかった! ピアノの先生ってこんなにすごい!!!
おわりに