前回の記事の続きです。
日々の練習をさぼる私と妹に、母が用意した意外なものとは・・・
それは、大きな人形です。
その名も「まもるちゃん」
50~60㎝は優にある大きな人形で、妙にリアルで、可愛いというより薄気味悪かったです。
イメージとしてはこんな感じ↓
母「この人形の名前は『まもるちゃん』にしたよ」
私・妹「なんで?」
母「あんた達二人が、練習するという約束を守るように、名前は『まもるちゃん』にした」
私・妹「・・・」
母「まもるちゃんは、あんた達が練習をサボらないかを、ちゃんと見てるよ。サボったら怒って夢に出てくるよ。これからは、きちんとママとの約束は守りなさい!」
私・妹「・・・はい・・・」
そう言って、母がまもるちゃんをピアノの左上に置いたこともはっきりと覚えています。小学校の低学年頃の話だと思います。
まもるちゃんは、白いシャツに青いズボンを履いていて、何とも存在感のある人形でした。何だか薄気味悪くて(まもるちゃん、ごめんね!)、お人形さんなのに、当時はあまり可愛いと思うことはなかったです。
これは私が子どもの頃の、ピアノの練習にまつわる一つのエピソードです。母なりに、あの手この手だったのだと思います(^^;
先日、妹に「まもるちゃん」のことをLINEで聞いてみました。
私「まもるちゃんって覚えてる?」
妹「懐かしい!!」
私「やっぱり覚えてるよね」
妹「なんで?急にどうしたん?まもるちゃん、あったん?」
私「あったら怖いよ!教室のブログに書こうと思って、あんた覚えてるかな?って思った」
妹「なんやー、納戸から出てきたのかと思った」
私「出てきたら、今でもちょっと怖いよな」
妹「うん、怖い」
まもるちゃんがピアノの上にいるからと言って、私たちがその後、自ら毎日練習したわけでは、もちろんありません。その後も母と娘たちの練習をめぐる戦いは続きました(^^)v
これほどまでに練習をサボって母を悩ませていた私が、今ピアノを教えているのですから、世の中どうなるかわかりません。
ですから、お父さん、お母さん、どうか諦めずに、子どもさんをあの手この手で練習に向かわせてください。子ども時代の貯金って本当に大きいです。ピアノが弾けるって、大きな大きな財産です。いつかきっと感謝される日がきますよ
そして、練習する目的や、ピアノの面白さが分かれば、そのうち子どもは自分から練習するようになります。そう信じて、頑張っていただきたいと思うのです。
どうしても困ったら、いつでも私たちにご相談ください。何か秘策を一緒に練りましょう。
長くなりましたが、結論としては「子どもは自分からは練習しないもの」ということです。それを前提に、ではどうするのか?ということを、またこのブログで綴って行きたいと思っています。
それではまたレッスンで(^^)/