時々ですが、「レッスンを隔週でお願いできますか?」と問い合わせをいただくことがあります。
ケースバイケースではありますが、当教室では基本的に、子どもさんの隔週レッスンは受けていません。
その理由として・・・
レッスンの効率がとても悪くなるからです。
(あくまでも個人的な考えです)
では、なぜ効率が悪くなるのか?
理由その①
「何事も初めが肝心!」
導入期のレッスンでは特に、色んなアプローチで音楽する土台を作っていきます。
レッスンでは毎週毎週、手を変え品を変え、音楽の基礎作りに取り組んでいます。そしてそれをお家で、お母さんお父さんと復習してもらいます。
余程、お家でのフォローが長けたご両親のサポートがなければ、この復習作業を2週間続けるというのは、しんどいかなと考えます。
理由その②
「子どもは覚えるのも早いが、忘れるのもとても早い!」
子どもは本当にスポンジのように色んな物事を吸収してくれます。
でもちょっとやらないと、もう忘れかけています。
中には、きれいさっぱり忘れている人もいます(^^;
でも子どもだからそれでいいのです。
いっぱい覚えていっぱい忘れながら、成長していくのだと思います。
だから毎週のレッスンで、内容を少しずつ変えながら、何度も繰り返しやるのです。
理由その③
「間違えたまま2週間練習し続ける問題!」
レッスンが隔週だと、もしリズムや音を間違えたまま練習してしまっていたとして、それを2週間、間違えたまま練習し続けるわけです。
その弾き方で癖がついてしまっていますから、レッスンで指摘されたとしても、簡単には直せません。
子どもはたいてい、リズムや音を間違えたまま練習しています。
最初から完璧に弾ける子どもは、あまりいません。
間違えていて、普通だとも思います。
リズムや音を間違えたまま、2週間お家で練習している
↓
レッスンで注意を受けるが、すぐに直せない
↓
その週に合格にならなかったので、もう一度家で練習
↓
また2週間、間違えたまま練習し続ける、
↓
で、また注意を受ける、でもやっぱり直らない…
↓
いつまでも同じ曲を宿題にするわけにもいかず、「とりあえず合格」にする。でも本当は分かっていない。
この積み重ねの1年、2年後を想像すると、ピアノ指導者としては、ちょっと恐怖に近いものを感じます
もちろん私たちも、注意を楽譜に目立つように書き込んだり、半透明の付箋を間違えている部分に貼ったりして、注意を促しますが、癖を取るのは簡単ではありません。
この3点が、子どもの隔週レッスンを受けていない主な理由です。他にも色々ありますが、長くなりますので、割愛します。
今時の子ども達が、私の子ども時代に比べて、とても忙しいことは重々承知しています。
だから
・レッスンの時間が、楽しければそれでいい
・とりあえず好きな曲1曲だけ弾けたらいい
・音楽が好きになってくれたら、それで十分
そういう考え方もありだと私も思います。
ただ私はやっぱり、忙しい中、それでもピアノをやるからには、楽しみながらも、基礎はしっかりと身につけていただきたい
そのように考えます。
当教室は現在、年間のレッスン回数を何回と決めてレッスンしています。
月3回と月4回の時があるので、たまにレッスンが1週飛ぶ。でも基本的には毎週レッスン。
これがちょうど良いペースかなと今は考えています。
ではまたレッスンで(^^)/
日々のレッスンの様子は、インスタグラムで更新しています。是非のぞいてみて下さい♪