「どっちでもいいやん」という話

中高生の生徒さんとは、学校の音楽のテスト対策をレッスンで一緒にやることが多いです。

特に中学3年生になると、副教科の成績も大切になってくるので、なるべく「5」が取れるように、実技(歌やリコーダー等)と、ペーパーテスト対策を、レッスンの中で一緒に勉強します。

今日はペーパーテストの話。

以下、実際に私の生徒さん達が、過去に不正解となった音楽用語の読み方の問題です。

例1.
次の読み方を答えましょう
フォルティシモ

正解:フォルテシモ
不正解:フォルティシモ

例2.
次の読み方を答えましょう
クレシェンド

正解:クレシェンド
不正解:クレッシェンド

これ、どちらも正解と思いませんか?

例えば、「thank you」は、「サンキュー」でも「センキュー」でもどっちでもいいですよね。

でもこんな問題で、現実に生徒たちの解答は不正解となっているのです。

まあ、テストなので、そこは一字一句正確に解答しないといけなかったのでしょうが…。

でもやっぱり「どっちでもいいやん!」と思ってしまいますし、せめて意味を問うたら?とも思います。

最近はテスト対策として、生徒たちには、ピアノのテキストで習った読み方ではなく、音楽の授業で習った通り、一字一句違わず覚えるように伝えています。

私は別に、学校の音楽の先生を非難しているわけではないです。

当教室には茨木市内、茨木市外の複数の中学、高校から沢山生徒さんが通ってきているので、地元の学校の音楽の先生を、暗に名指ししているわけでもないです。

事実、私も若い頃、高校で音楽を教えていましたので、このような問題を出題せざるを得ない背景も理解しているつもりです。

まあ、中高生にもなると、ピアノでそれなりの経験を積んで、そこそこの作品を演奏できるようになっています。

なので私の生徒さん達は皆、音楽の本質や素晴らしさと、音楽の授業のペーパーテストとは、そもそも違う次元であるということも、理解してくれているとは思います。

子ども達には、幼い頃から色んな音楽や作品に触れることによって、本物を知り、物事の本質を捉えられる人に成長してほしい。

そう願っています。

それはピアノ以外のどんなことにも活きてくると思います。

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